ボールタッチが上手いだけではドリブルで抜けない!
練習でのボールタッチやコーンドリブルが上手い子が実際の試合になるとドリブルでディフェンスを抜けないというケースは多くあります。相手がいないところでのドリブルと実践でディフェンダーと対峙してのドリブルはまったく違います。相手からのプレッシャーもかかりますし、時間をかけてしまえばディフェンスが戻ってきて囲まれてボールをとられてしまうでしょう。 ドリブルでディフェンスを抜けない原因はスピードやリズムの緩急がない、フェイントがない、相手の逆をとれていないなど、一つではないですが、 抜くタイミングで相手の足に引っかかる選手には明確な特徴があります。
ドリブルで抜くタイミングで相手の足に引っかかる原因とは!?
その原因はずばり、仕掛ける間合いが相手に近すぎること。
そんなの当たり前じゃん。相手に近づきすぎたら抜けないよ。
じゃぁ、どのくらいの間合いで仕掛けるのがベストかわかる?
いつも感覚でやっているから、ちょっとわからないかな。
だから抜けないんじゃん。
感覚で素晴らしいドリブルをする子どもも多いですが、すべての子どもがそういうわけではありません。どのくらいの間合いから仕掛けるのがベストか理解することで劇的に変わる子も多いですし、感覚でやっているドリブルが上手い子も更に磨きがかかります。
じゃあ、どのくらいの間合いで仕掛ければいいの?
仕掛ける間合いのベストは、相手の足が届かないギリギリの距離だよ
足で突かれるのが怖いからと言って相手との間合いが遠すぎると普通にドリブルについてこられてしまいます。ベストな間合いは相手の足がギリギリ届かないエリアからフェイントを仕掛けて相手を反応させる距離感。フェイントの後、間合いに入るタイミングで逆をとるイメージです。間合いに入り過ぎてしまったときはボールと相手の間に内側の足を入れて相手がボールを突こうとする足をブロックします。また相手に身体を寄せられそうなときには内側の腕を伸ばしてブロックすることが有効です。相手に絶対取られない間合いでプレー出来れば余裕を持ってドリブルができるので視野も広がり多くの選択肢を持ちながらプレーをすることができます。また応用編としては、技と相手の間合いにインサイドで持ち出して入り込みディフェンスが足を出す瞬間にアウトサイドで抜くイン・アウトドリブルや同じく相手の間合いに入ってから足を出す瞬間にダブルタッチで抜くなど、間合いをうまく使って抜くドリブルもあります。
普段のドリブル練習から改善が必要
ジュニアサッカーの試合を見ていて思うのは、ドリブルでどんどん相手の間合いに入ってしまう子どもたちがものすごく多いという事。身体能力が高い子どもはそれでもぶつかりながら抜けてしまうんですが、周りの身体が追い付いてきたらそのドリブルではまったく通用しなくなってしまいます。そんな仕掛ける間合いが相手に近い子どもが多いのは恐らくコーンドリブルが原因。コーンはもちろん足を出さないので、相手と見立てて近くでフェイントをかけてもまったく取られません。コーンドリブルが悪いわけではないですが、コーンをディフェンスに見立てて足も出してくるイメージを持ちながら練習する必要はあるでしょう。サッカーの上手な子どもたちは普段1人で練習している時もそういうイメージができているのだと思います。
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