簡単に抜かれてしまうディフェンス。
ジュニア世代のディフェンスは足を出してボールをとろうとする傾向が強く、簡単に相手に抜かれてしまうことも多いのではないでしょうか?
足を出してボールを突くことができれば良いですが、ボールに触れなかった場合には次の1歩が出ずに、完全に置き去りにされてしまいます。
「ディフェンスが軽い」「足だけで行くな」というコーチの声が聞こえてきそうなシーンですが、起きた事象・結果について言及しても改善はされません。そもそも、子どもたちも軽いディフェンスはしたくないし、足だけでいきたいとも思っていません。多くの場合はそのやり方がわからないのです。
しっかり相手のドリブルについていくことができ、身体を入れてボールを奪えるように具体的なアドバイスをしていきましょう。
FCバルセロナ・オフィシャルDVD FCバルセロナ・サッカーレッスン ディフェンス編軽いディフェンスを改善する2つのコツ
「軽いディフェンス」というワードでは抽象度が高いので、「軽いデイフェンス」を足を出すディフェンスによって①球際で勝てないこと②抜かれた相手にまったくついていけないことと定義します。
ではその2つを改善するにはどうすれば良いでしょうか?意識するだけでもすぐに改善できる2つのコツをご紹介します。
500円でどんどん強くなる! サッカー ディフェンス (GAKKEN SPORTS MOOK)重心からアプローチする(移動する)
軽いディフェンスを改善するために1番重要なことは身体の重心から相手にアプローチすることです。身体の重心は丹田と言われるヘソから少しの下の場所にあります。身体の重心からアプローチすることで自分の体重を使って相手にぶつかることができ、球際での勝率は格段に上がります。
足だけを出して重心が元の位置に残っている場合には、①足の力だけで相手にぶつかることになり球際で負ける。②重心が残っている為、次の一歩が出ない。ということが起きます。
難しく感じられるかもしれませんが意識するだけで劇的に変化する子どももいます。軽いディフェンスがなかなか改善されない子どもたちはぜひチャレンジしてみてください。
もちろんでギリギリでシュートブロックする際は足を投げ出してOKです。
守り方を知らない日本人 日本サッカーを世界トップへ導く守備のセオリー突破されるサイドの逆足でアプローチする
軽いディフェンスを改善するためのもう1つのコツは「突破されるサイドの逆足でアプローチ」することです。
逆足でアプローチするメリットは①身体が反転し相手と並走する状態をすぐに作ることが出来る。②重心が自然と動き相手に対して自分の体重をぶつけやすくなる。ことです。
1対1でドリブルを仕掛けられている状態でのボール奪取の理想は、相手とボールの間に身体を入れて確実にマイボールにすることです。逆足でアプローチすることで身体を入れやすくなるので、相手ボールをマイボールにできる回数も増えるでしょう。
サッカー守備ディフェンス&ゴールキーパー練習メニュー100 (池田書店のスポーツ練習メニューシリーズ)間合いを詰めるタイミングも重要
良いディフェンスをするには適切な間合いをとることが重要ですが、間合いを詰めるタイミングを間違うと簡単に入れ替わられてしまいます。間合いを詰めるタイミングはボールに触れていない瞬間。自分の得意な間合いに入って相手のプレーを制限しましょう。
また、単独でディフェンスがボールを奪いやすいの「インターセプト」と「トラップした瞬間」です。特にトラップしたタイミングで急激にスピードアップして間合いを詰め切ることでボールを奪える回数は格段に増えます。
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並走した場合は腕と肩を使う
相手がドリブルを仕掛けてきた場合、どっちつかずのボールになった場合には、①相手の肩に自分の肩をぶつけて相手のバランスを崩す。②腕を相手の胸にいれてスピードアップさせないことが重要です。オフェンスでもディフェンスでも腕を使いながら相手との距離をとる、相手のスピードを落とすことが非常に大事になります。相手に先に腕を入れられないようにしっかり腕を使ってディフェンスしましょう。
ディフェンスの基本から応用まで学べるお勧め本
「サッカー守備解剖図鑑」は、サッカーにおける守備の技術と戦術を徹底的に解析した、サッカーファンや選手、コーチ必携の一冊です。この図鑑の魅力を以下に紹介します。
魅力的な紹介ポイント
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- 本書では、個々のプレイヤーのディフェンステクニックからチーム全体の戦術に至るまで、守備のあらゆる側面を網羅しています。タックル、インターセプト、ポジショニングなど、基本から高度なテクニックまで詳しく解説されています。
- 豊富なビジュアルと図解:
- 各章に多くの図解やイラストが用意されており、視覚的に理解しやすくなっています。実際のプレーシーンを元にした図解は、具体的な状況における守備の動きを直感的に理解できます。
- 戦術分析の深さ:
- さまざまなフォーメーションや戦術に対する守備のアプローチが詳細に解説されています。4-4-2、4-3-3、3-5-2など、異なるフォーメーションにおける守備の役割や動き方を学べるため、実践的な戦術理解が深まります。
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- 守備技術を向上させるための具体的な練習メニューやドリルが紹介されています。個人練習からチーム全体での練習まで、多岐にわたるトレーニング方法が掲載されており、実際の練習にすぐに取り入れることができます。
- ゲームの分析と対策:
- 試合中の特定の状況や対戦相手の戦術に対する守備の対応方法についても詳述されています。これにより、試合前の準備や試合中のアジャストメントがしやすくなります。
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