ジュニア世代、誰もが憧れるセットプレーのキッカー
サッカーをやっていれば誰もが一度は憧れるセットプレーのキッカー。今では動画でスーパープレーが簡単に見れる時代なので動画を見よう見まねで練習している子どもたちも多いのではないでしょうか。
私の世代でいえば、右足のインにかけたカーブを得意としていたベッカムのフリーキック、無回転やアウトサイドにかけた弾丸シュートを得意としていたロベルト・カルロスのフリーキックは憧れでした。
SHUNSUKE NAKAMURA The Secret of Direct Free Kick 中村俊輔 直接フリーキックの極意 [DVD]現代のサッカーでいえばシーズンによって10%以上のフリーキック決定率を叩き出す、スピードとカーブを融合させたメッシのフリーキックでしょうか。
練習開始前に皆でゴール前に集まってフリーキックをする光景は昔と変わらず今のジュニアの子どもたちでも見られます。いつの世代も、試合でフリーキックを直接決めるのは憧れ。今回はフリーキックを直接決める技術である「無回転」「縦回転の落ちるボール」「横回転のカーブ」のうち、カーブの技術を身につける練習をご紹介します。
サッカー・神技フリーキック・シュート&パスが蹴れるようになる本 新版 ~無回転ブレ球、コロコロPK、弾丸シュート、曲がって落ちるFK、シチュエーション別にすべてのキックがマスターできる! ~カーブの練習をする前に大事なこと
ジュニア世代においては、カーブのキックを練習する前にストレートのキックをマスターすることが大事です。曲がるボールを蹴ることは実はそんなに難しくなく、ミスキックで曲がってしまうこともあります。トップレベルの選手のキックが別として、ジュニア世代においては何となく蹴ってるだけでもボールが曲がってしまうのです。
何となく蹴ってボールを曲げることを覚えてしまうと、①ボールの点を足の点でとらえて正確なボールを蹴る習慣がつかない。②体重の乗った強いボールが蹴れない。という弊害が起きます。
強いストレートのキックを無回転でコンスタントに蹴れる子どもはボールの中心を点で捉える技術が高いため、カーブを蹴る際の当てるポイントとフォローするくらいを教えてあげれば簡単に強くて曲がるボールを蹴れるようになります。
今までの指導の経験上、逆を教えること(横回転のキックしか蹴れない子どもにストレートの無回転を教える。)が非常に難しく時間がかかります。また足先だけで蹴る習慣がついているので強いボールがなかなか蹴れないことが多いですね。
ストレートで無回転の強いボールを蹴れる子どもが、カーブボールが蹴れるようなると、曲がる原因(今までミスキックとしていた原因)を理解するのでストレートキックの精度も上がります。
両足キッカーを目指せ!! 改訂版 -フットサル&サッカー1週間で右も左も自由自在-カーブをかける技術が身につく練習
カーブを蹴るときに重要なのはで当たり前ですがどれだけボールに横回転をかけられるかどうか。ストレートのキックとの違いは主に①ボールに当てるポイント(右足のインフロントでのカーブであればボールの左下)と②フォロースルーの方向( 左下のポイントから外側に擦るように蹴る )です。
室内でも動画のように横回転のボールを蹴る練習はできます。単純な練習ではありますがボールに当てるポイントとフォロースルーの方向が正しくないとボールは上手く横回転してくれません。擦って蹴る感覚もこの練習だけで掴めるようになりますのでジュニア世代にはお勧めの練習です。
家で楽しみながら曲げるキックをマスターしましょう。
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