欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて/著 結城康平 ジュニアサッカーお勧め本(指導者向け)

サッカーお勧め書籍

今回お勧めするジュニアサッカー指導者向けの書籍は『ポジショナルプレーのすべて』です。

著者は海外サッカー専門誌である『フットボリスタ』で「TACTICAL FRONTIER 進化型サッカー評論」を連載し「欧州最先端の戦術研究」に独自の視点でアプローチしている結城康平氏。

本書ではポジショナルプレーを目指す方向を示す「コンパス」と定義し、ポジショナルプレーにおける「5レーン理論」や「ハーフスペースの攻略」を具体的に解説しています。

この本をお勧めする理由は①サッカーのプレーモデルの変化、戦術の歴史、グアルディオラやデル・ボスケなどの世界トップレベルの監督の名言(その発言の意図)からポジショナルプレーを紐解いていくことで理解が深まること②5レーンやハーフスペースの攻略、ビルドアップ時のポジションニングとその意図が具体的に分かりやすく解説されていることの2つです。

また、ポジショナルプレーのカギを握る3つの優位性(数的優位性、位置的優位性、質的優位性)に加え、新たな「4番目の優位性」についての解説や、ポジショナルプレーをどのように浸透させていくのか?(多くの指導書で取り上げられている戦術的ピリオダイゼーション)の考え方については、ジュニア世代を指導する上で新たな気づきと多くの共感できる部分がありました。

正直、本を読み終えてもポジショナルプレーとは〇〇だというすっきりとした理解は得られなかったのですが、「5レーン理論」や「ハーフスペースの攻略」、各シチューエーションにおいてとるべきポジショニング、それによって起こる現象についての理解は深まります。ジュニア世代の高学年指導者にはぜひお勧めしたい一冊です。

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