サッカーの「試合で使えるトラップ」のコツとは!?練習時に意識するだけでトラップの精度が向上します。

トラップ

サッカーの基本であるボールを「止めて」「蹴る」技術。基本的な技術であるものの突き詰めていけば奥が深く、レベルが高くなれば数センチ単位でコントロールが必要です。

相手のプレッシャーが速くなくスペースがある試合では、微妙なコントロールのずれがあっても相手にとられないですが、ハイレベルでスペースの無い試合では数センチのコントロールミスで相手に取られてしまうこともありますし、ズレを修正するタッチを入れることで1~2秒プレースピードが遅くなりチャンスを逃してしまいます。

また、狙ったところにトラップができることによって次のプレーの精度が各段位上がります。

今のレベルで上手くいっているから良いではなく、高いレベルでも通用する選手になるように上手い子には数センチのコントロールにこだわって欲しいと思います。

「止める」トラップと「運ぶ」トラップ

まずトラップには2種類あることを覚えましょう。1つ目はピタリと足元に「止める」トラップです。周りにスペースが無いときには基本的には足元に「止める」トラップを使います。

2つ目のトラップは「運ぶ」トラップです。足元にトラップするのではなく、トラップのワンタッチ目からドリブルに移るイメージでスペースにボールを運びます。前方にスペースがあってスピードに乗りたいときや、ワンタッチでディフェンスを交わすときに使うトラップになります。

トラップ次第で次のプレーの「速さ」と「精度」が変わる

狙ったところにボールをコントロールすることができれば、次のプレーに移るスピードが上がります。狙いとズレたところへボールが行ってしまったり、ボールを弾ませてしまうと、軌道修正するためにもうワンタッチが必要になり次のプレーに移る速度が遅くなります。(狙ってボールを浮かすのはアリですが。)

サッカーでは1~2秒スピードが遅くなるだけでディフェンスが戻り、チャンスがなくなってしまいます。単純計算になりますが50Mを7秒で走る選手は2秒間で約14M移動できますので、トラップミスをすることでチャンスとなるスペースはほぼ埋められてしまいます。

また正確なトラップをすることで次のプレーの「精度」も変わります。当たり前の話ですバランスが取れた体勢の良い状態であれば、狙ったところにパスを蹴りやすくなりますし、強いシュートも打ちやすくなります。試合中にキックミスが多い選手は、実はその前のトラップが悪いというケースも多いので、その場合はトラップから改善していく必要があります。

トラップの精度を上げるコツ

トラップの精度を上げるために練習・試合で意識するポイントは3つあります。

「止める」「運ぶ」場所を明確にする。

ジュニア世代の練習や試合を見ていると、何となくボールをトラップしている選手が多く見られます。例えば「止める」トラップであれば利き足の斜め前あたりにピタリとボールを静止させる必要がありますが、そこまで意識しているプレーヤーはごくわずかだと思います。

ジュニア世代で完璧に止められることはできないかもしれませんが、「意識」をしてなければ何も変わりません。数センチ単位のコントロールができているか?止めるトラップであればボールが「静止」しているかを意識して試合・練習を積み重ねていきましょう。

次のプレーをイメージする。

当たり前の話ですがトラップをした後に次のプレーをするのはトラップした自分自身です。さて、次はどんなプレーをするイメージを持っているでしょうか?トラップしてから考えていないでしょうか?

トラップで大事なことは①次のプレーに素早く移れること②次のプレーの精度を落とさないコントロールをすることです。つまり次のプレー次第でボールをコントロールする場所は変わってきます。

インステップでシュートを打つのか?アウトサイドでカーブをかけてパスを出したいのか?相手を引き付けたいのか?次のプレーをイメージしたトラップをすることが重要です。

点と点でボールをとらえる。

トラップの精度を上げる3つ目のコツはボールとトラップで当てる身体の部位を点と点でとらえることです。グラウンダーのボールであればボールの中心からやや上の位置をインサイドの親指の付け根でとらえることでボールを「止める」ことができます。アウトサイド、足の裏、胸トラップどこでトラップするときも点と点を意識することで狙い通りのコントロールができるようになります。

何となくトラップしているだけではトラップの精度はなかなか上がりません。点と点を意識して練習することで、コントロールミスの原因も理解できるようになります。ぜひ意識してトレーニングしてみてください。

身体のバランスを向上させることも重要

精度の高いトラップをするには身体のバランスも重要です。バランスが崩れている状態でのトラップは、ボールタッチの感覚を調整するのが難しくトラップミスに繋がりやすいです。

静的なバランスだけでなく、動的なバランス力を向上させることで動きながらのトラップの精度が上がります。

バランスの向上はトラップだけでなく、ドリブル、キックなど、サッカーにおける多くの技術の向上に繋がりますので地道にトレーニングしていくことをお勧めします。

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