試合で決定的なパスを出すコツを解説!サッカーの試合で必要なパスの技術とは!?

パス

「シュートを打ってゴールを決める」「ドリブルで相手を抜く」ことはサッカーの醍醐味ですが、試合で「ゴールに直結するような決定的なパスを出す」ことも、サッカーの面白さの一つ。スルーパスやワンツー、クロスなど、かっこいいアシストにこだわっている少年たちも多いのではないでしょうか。

とはいえ、試合中に決定的なパスを出すことは簡単ではありません。日本で行われているるジュニア世代のパス練習といえば対面パスが代表的なもの。止める、蹴るを極めるという目的を持ってトレーニングを行うには非常にいい練習になりますが、それだけでは試合中に決定的なパスを出せるようにはなりません。

試合中に決定的なパスを出そうとするとディフェンスにクリアされてしまう。パスは通ったけど味方が外してしまう。そんな悩みを抱えるジュニア選手も多いと思います。

今回は試合でゴールにつながるような決定的なパスを出すためのコツを紹介していきます。普段の練習から意識することでパスの技術が劇的に向上します。

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パス練習と試合中のパスの違い

コツを紹介する前に大前提としてサッカーのフィールドには当たり前のことですが「味方」と「敵」、「スペース」があります。また、味方も敵も常に動いている為、スペースの場所、大きさも常に変化しています。

つまり対面パス練習のような状況は試合中にはほとんどありません。いくら対面のパスで相手の足元にピタリとパスを出せる技術があったとしても、それだけでは試合で使えるスキルにはならないということです。

もちろん、足元にピタリと止めて狙ったところにパスを出せる技術があれば相当のアドバンテージになりますし、サッカーにおいては重要なスキルです。その部分を土台として磨きつつも試合でどう使うかを覚えていく必要があります。

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試合中に決定的なパスを出すコツ

試合中に決定的なパスを出すコツはいくつかあります。一度に全部できるようになる必要はなく、自分でできていること、できていないことを整理しながら1つずつクリアしていけばOKです!

コツ1 受け手の次のプレーをイメージする。

決定的なパスを出し、味方がゴールに繋げるには受け手の次のプレーをイメージする必要があります。トラップするのかダイレクトで打つのか?得意な足で打つのか?ディフェンスをブロックしながら打つのか?など、受け手がどのようにシュートまで持ち込むのかによってボールの「回転」「強弱」はもちろん、「浮き球」「グラウンダー」の選択、「どちらの足にボールを出すか」も重要になってきます。

パスの受け手が得意な状態でシュートを打てるようなボールを出すことで、味方がゴールに繋げてくれる確率が高まります。

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コツ2 受け手が欲しいタイミングで出す。

通常のパスもそうですが、決定的なパスを出すうえで必ず必要なのが受け手が欲しいタイミングでパスを出すという事です。

裏に抜ける動き、ディフェンスとの駆け引きなど、ゴールに直結する場面でのパスの受け手(主にFW)はシュートを決めるために動き出しをしているもの。ディフェンスも必死にゴールを守っている為、決定的なパスが通るタイミングは実はほんの僅かしかありません。

パスの出し手の目的の無い無駄なドリブル(タッチ)だけでチャンスをつぶすことも気づいていないだけで多くあります。

常に受け手のタイミングを意識しながらプレーすることが重要です。適切なタイミングだと判断すれば、難しい体制でもパスを選択することも場合によっては必要です。

コツ3 ディフェンスの逆をつく。

パスを出すタイミングでディフェンスの逆をとっていることが決定的なパスに繋がります。出したパスをインターセプトされる確率が減ることはもちろん、パスの受け手をマークしているディフェンダーの逆を取れれば、シュートまでの時間とスペースを作ることができます。

相手ゴールに正対してなるべくオープンにボールを持ち、多くのプレーの選択ができる状態にしておくことが重要です。その上で体の向きと違う方向へのパス、ノールックでのパス、シュートフェイントしてのパス、ドリブルするふりしてのパスなど、相手の逆をつくようなプレーをすることで決定機になりやすくなります。

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コツ4 数秒後の状況をイメージする。

 受け手がパスを受け取るタイミングは、当たり前ですが出し手がパスを出すタイミングの数秒後になります。パスを出すタイミングで「受け手である味方」「その周辺のディフェンス」「ゴールキーパー」「スペース」の数秒後の状況をイメージすることでパスの質は大きく変わります。

イメージするコツとしては、それぞれがどちらに重心がかかり、どの方向に動こうとしているかを見ることです。ジュニア世代では難しいかもしれませんが普段からそのような意識を持ってプレーすることで自然と身についていきます。

コツ5 スペースに置くパスを使う。

一番の決定機は味方が裏に抜け出してキーパーと1対1になることです。その際、必要になるのがディフェンスの裏のスペースに出すスルーパス。これをマスターすればパスで多くの決定機を創出することができるでしょう。

スルーパスのコツは空いてるスペースにボールを置いて、そこに味方が走りこむイメージでボールを蹴ること。変にピンポイントの点で合わせて蹴る必要はありません。

大事なことは味方が裏を抜けてオフサイドにならないタイミングで蹴ること。キーパーが出れないスペースにボールを置くことです。キーパーが出にくい逆回転のボールを蹴ると更に効果的なパスになります。

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コツ6 事前に状況を把握する。

最後のコツはボールをもらう前に首を振って周りの状況を把握しておくことです。具体的には味方、相手デイフェンスのポジショニングとスペースを見ておくこと。キーパーの位置まで把握できていればベストです。

事前にチャンスとなるスペースを見極めておくことで、ボールが入った時のワンタッチ目も目的を持ったものになりますし、判断スピードも上がるのでチャンスが生まれる確率が高まります。

サッカーでは時間という概念が非常に重要ですので、周りの状況を把握できていない無駄なトラップ、ワンタッチが入るだけでチャンスがなくなります。そのあたりを意識してプレーできるようになると多くのチャンスが作れるようになるでしょう。

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効果的なトレーニング方法

効果的なトレーニングの方法は、上記のコツを意識しながら多くの試合で実践することです。始めは1つずつでも構いません。まずは意識して試合でチャレンジしてみましょう。上手くできたか?できなければどうすればできるか?をしっかり振り返り、継続して取り組むことが重要です。

また、プレッシャーが速い相手だと慣れないうちはなかなか実践するのが難しいので、下の学年との練習などの際に意識して取り組んでみるのもお勧めです。体格差がありドリブルでは簡単に抜けてしまうと思うのでパスの練習として捉えた方が成長につながるのではないでしょうか。

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