今回、ご紹介するジュニアサッカーに関するお勧めの本は「僕らがサッカーボーイズだった頃」です。著者は長年フリーランスのサッカージャーナリストとして活躍されている元川 悦子 氏。吉田麻也選手、本田圭介選手、南野拓実選手、遠藤航選手など有名なプロサッカー選手のジュニア時代を本人とその家族、指導者、友人達に取材をして執筆されたノンフィクションのストーリーは選手たちのサッカー人生の原点が垣間見れます。
プロサッカー選手はジュニア時代からエリートだったのか?
皆さんが知っている久保建英選手(ジュニア期はバルセロナ)や、中井卓大選手(ジュニア期はレアルマドリード)は小さい頃から海外のビッククラブに所属する言わば超エリート。
日本のクラブでいえば、ジュニア期から全国レベルで活躍していたのが原口元気選手。小学校のジュニア時代にエースとして「全日本少年サッカー大会」と「バーモントカップ全国少年フットサル大会」の全国大会で2冠を達成。その後、浦和レッズのジュニアユースに入り、そのままユース、トップへと昇りつめた経歴はエリートだと言えるでしょう。
一方で大学まで無名だった長友選手は日本代表まで昇り詰め、イタリアのインテルでも長く活躍。ドイツでデュエル王と言われている日本代表の遠藤航選手は中学時代は部活でサッカーをやっており、ユースに入るまでは無名の選手でした。
プロ選手のストーリーを読んで感じたことは、みんな本当にサッカーが好きだったんだなという事。セレクションに合格しなくても、上手くいかないことがあっても、やっぱりサッカーが好きだから一生懸命続けてる。そんな印象を受けました。その上で、もちろん親や指導者の適切サポートも大事なんですけどね。
また面白いのは、ジュニア期の所属チームに同じくプロになるメンバー(代表レベル同士も含む)が所属していることが多いこと。ライバル同士、切磋琢磨してトレーニングをすることがレベルを高めてくうえで必要なのだと思います。
収録されているプロサッカー選手
どのシリーズも読みごたえがありますが、個人的には今ドイツで活躍している遠藤航選手(2021年9月現在シュツットガルト在籍)のエピソードが収録されている「僕らがサッカーボーイズだった頃3」がお勧めです。もちろん、ものすごい努力があってこそだと思いますが、無名だった選手が日本代表の中心選手まで昇り詰めるエピソードは子ども達のモチベーションも大きく上げてくれるはずです。
僕らがサッカーボーイズだった頃
香川真司/ 吉田麻也 /清武弘嗣/岡崎慎司/大津祐樹/酒井宏樹/金崎夢生/権田修一/松井大輔/石川直宏/北嶋秀朗/川口能活/山田直輝 ※敬称略
僕らがサッカーボーイズだった頃 プロサッカー選手のジュニア時代僕らがサッカーボーイズだった頃2
本田圭佑/遠藤保仁/柿谷曜一朗/今野泰幸/山口蛍/酒井高徳/森重真人/西川周作/細貝萌/工藤壮人/槙野智章/栗原勇蔵/南野拓実 ※敬称略
僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代僕らがサッカーボーイズだった頃3
宇佐美貴史/原口元気/大久保嘉人/川島永嗣/遠藤航/南野拓実/浅野拓磨/植田直通/中島翔哉/井手口陽介/鎌田大地 ※敬称略
僕らがサッカーボーイズだった頃3 日本代表への道僕らがサッカーボーイズだった頃4
杉本健勇/久保裕也/中村航輔/伊東純也/中島翔哉/森岡亮太/長澤和輝/小林祐希/太田宏介/川又堅碁 ※敬称略
僕らがサッカーボーイズだった頃4 夢への挑戦