サッカーが上手くなるリフティングのメニューとは?

リフティング

リフティングができないとプロになれない?

日本のジュニア世代ではリフティングが重視される傾向があり、100回できるようにならないと試合にでられないとか、500回、1000回と数を競い合うようなシーンが多く見られます。

子どもが「継続して努力することを覚える」「集中力が身につく」「できたことが自信になる」という点においてはメリットがあると思いますが、ジュニア期にリフティングに多くの時間を割くのはもったいないとも感じています。

個人的な考えですが続けるだけのリフティングであれば200~300回くらいできればいいんじゃないでしょうか。(プロでもそのくらいの人はたくさんいますし、そもそも回数で競い合ったりしないです。)それくらいであれば、最低限のリフティング練習(ウォーミングアップ程度)とサッカーを続けているだけで、そのうちできるようになります。

リフティングの上手さ=サッカーの上手さではない

サッカー選手に必要な要素は大きく5つあり「技術」だけでなく、「戦術」「フィジカル」「メンタル」「思考力」も必要です。もちろんその要素はさらに細分化され「技術」においていえばドリブル、シュート、ボールコントロール、パスなどがありますし、「フィジカル」においてもスピード、パワー、コーディネーション能力などがあげられます。さて、リフティングは何を鍛えているのでしょうか?

リフティングをすべて否定しているわけではありませんが、指導者であれば何の能力を伸ばす目的で行っているのか?試合を想定するようなメニューにできないか?を考える必要がありますし、ジュニアのプレーヤーであれば自主練習のリフティングの時間に目的を持って取り組むようにすることで効率よく上達することができます。

サッカーが上手くなるリフティングメニュー

リフティングだけの練習はいらないという話をしてきましたが、最低限のボールコントロールができるようにならないと、自信が持てない、効果的な練習ができない、試合でなかなか活躍できないというのは事実です。100回という数字であれば努力すれば必ず辿り着きます。サッカーが好き、上手くなりたいということであればそこまではやりましょう。そこまでできれば、これから紹介する応用トレーニングも楽しみながらできると思います。

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コーディネーション能力を鍛えるリフティング

・リフティングしながら座る、立つを繰り返す

・リフティング中にジャンプして1回転

・ヘディングと足で交互にリフティング

リフティングしながらバランスを崩すような動きを取り入れることでコーディネーション能力を鍛えます。慣れてくればミニハードルをジャンプしながらリフティングするなどの応用メニューを取り入れてもいいでしょう。

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調整力を磨くリフティング

・リフティングしながら10タッチ目でカゴにいれる。(室内であれば段ボールのあけてそこに入れることで代用)タッチ数や距離、ヘディングで入れるなどバリュエーションを変えることで難易度を上げる。

・3回目のタッチで頭より高い位置にボールを上げる。そのリフティングを落とさないで続ける。

・頭より高いリフティングと、膝下より低いリフティングを交互に繰り返す。

リフティングをしながらタッチに強弱をつけることで調整力を磨きます。同じタッチでリフティングを続ける練習をよく見ますが、実戦的に言えば状況に合わせて常にタッチの強弱を変える必要があるので、普段の練習から意識して取り組むと良いでしょう。

状況認知・判断を鍛えるリフティング

・サッカーバレー(1対1) 相手の状況やスペースを見て、ボールを落とすところを決めていきますので状況認知・判断を鍛えることができます。

・2人1組、ボール2個でのリフティングでボール交換。 相手の状況を見ながら交換するタイミングを判断していく必要がある難易度の高いトレーニング。普通のリフティングでは物足りないプレーヤーも楽しめるメニューです。

試合を意識したリフティング

・リフティングでの鳥かご。(3対1 or 4対1 or 4対2で実施)  試合中はもちろんディフェンスがいます。その中で浮き球をどのように繋いでいくのかを覚えられるトレーニングになります。ファーストタッチを意図したところにコントロールすることや浮き球のパスでも相手の逆をつくようなプレーが求められます。

・リフティングからシュート リフティングしながら5タッチ目でボレーシュートを打つ練習です。4タッチ目に必ずヘディング、胸トラップなどの制限を加えることで難易度は格段にあがります。

リフティングも工夫すればサッカーが上手くなる

チームでの練習の時間は1時間から長くても2時間程度だと思います。(子どもの集中力もそのあたりが限界)ただただリフティングをやる時間にするのではなく、「リフティングを通じて何の能力を伸ばすのか?」を意識して練習メニューを組む必要があります。

1人でできるメニューもあるので自主練習に取り組む子どもたちもリフティングの回数にこだわるだけでなく、色々な動きを取り入れながらリフティングの練習をするとサッカーが上手くなります。サッカーバレーも非常に練習になるので公園に数人集まったら遊び感覚でやると良いと思います。

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