サッカーで決定的なシーンを創るために有効なカットインのドリブル。相手を抜いて良い状態で、ペナルティエリア手前のハーフスペースに侵入出来ればミドルシュート、スルーパス、ワンツー、ファーサイドへの浮き球など多くの選択肢を持つことができるため、チャンスは広がります。縦へのドリブル突破だけでなくカットインでハーフスペースに侵入するドリブルをマスターすれば試合で多くのチャンスを創り出すことができるでしょう。
カットインのドリブルを成功させるポイント
では、カットインのドリブルを成功させる上で重要なポイントを紹介します。
縦を意識させる
当たり前ですがカットインで中に切れ込む前に相手ディフェンダーに縦を意識させる必要があります。縦へドリブル突破するフェイントはもちろん、試合中に何度か縦への仕掛けを見せておくことも効果的です。カットインしてシュートを打つ気持ちが焦り、フェイントなしでアウトサイドで中に切れ込もうとする選手たちを多く見ますが、それではカットインは成功しません。かわした後にディフェンダーについてこられてシュートブロックにあってしまうでしょう。
ディフェンスもゴール前では縦の突破を警戒してますので、カットイン前に縦のタッチとフェイントを入れアウトタッチで方向を変えて中に切れ込むことが重要です。
カットインする角度は90°
カットインを成功させるポイントで最重要なのが中に侵入する角度です。通常のドリブルでもそうですが、自分の斜め前にタッチしてディフェンスを抜こうとする選手を多く見かけます。斜めのドリブルでは相手ディフェンダー足に引っかかってしまう場合が多くドリブルの成功率は下がります。またカットインの場合には、そのあと自分がプレーするスペース(シュートやパスが選択できるスペース)が必要になるため、斜め前にドリブルすることで自らそのスペースを消してしまうことになります。
小さなことですが、カットインの角度を正面に対して90°にすることで成功率は劇的にあがります。うまくドリブルで中に侵入できない選手はボールタッチの角度を意識してみるといいでしょう。